京セラの米国子会社であるKyocera Wireless Corp.は,CTIA Wireless 2007で同社ブランドのモバイルWiMAX向けPCカード型アダプタを利用した通信を実演した。2×2 MIMOを用いることで10MHzのチャネルで下りが最大15Mビット/秒の伝送速度を実現したという。
このPCカードは,2.3GHz帯,2.5GHz帯,3.5GHz帯の無線周波数で利用可能。しかも5,8.75,10MHz幅の周波数チャネルに対応し,韓国や米国だけでなく,欧州での利用も想定した設計である。
モバイルWiMAX用のチップセットのメーカーは,Kyocera Wireless社自身は明らかにしていない。ただし,イスラエルRuncom Technologies Ltd.がRuncom社のブースで,Runcom社のMAC層およびベースバンドLSIとオランダNXP Semiconductors社のRFトランシーバをKyocera Wireless社が用いていることを基板も含めて展示した。