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 米Tensilica Inc.は,32ビットのCPUコア「Xtensa」と同コア向けの設計環境を発売した(リリース文)。同社によれば,このCPUコアは,ハードウエア-ソフトウエア協調設計(コデザイン)が行ないやすいようなアーキテクチャを採るという。最初からコデザインを意識したCPUコアは今回が始めてとする。ハードウエアとソフトウエアを同時に最適化できるため,このCPUコアが含まれるシステムLSIにおけるソフトウエアの処理速度を,既存のCPUコアを使う場合に比べて20倍に上げられるという。ねらうアプリケーションは,ディジタル・スチル・カメラやセットトップ・ボックスといったディジタル民生機器など。

 0.25μmのCMOSプロセスで製造した場合,動作周波数は250MHz(標準値),消費電力は0.5mW/MHz,面積は1.0mm2になる。オブジェクト・コードをほかのCPUコアよりも10~50%圧縮できるという。TIE(Tensilica Instruction Extension)と呼ぶ専用言語を用いることで,ユーザは好みの命令を追加できる。16ビットのDSPを追加することも可能。

 Xtensaは,ソフト・タイプのコアまたはハード・タイプのコアとして供給される。ソフト・タイプのコアは,論理合成可能なRTLのVerilog- HDLまたはVHDLコード,およびEDAツール向けのスクリプト(制約条件),テスト仕様,配置ガイドライン,専用開発ツールからなる。一方,ハード・タイプのコアは,Verilog-HDLまたはVHDLのネットリスト,特定半導体メーカの回路ライブラリを使ったGDS?ファイル,テスト仕様,専用開発ツールからなる。価格は1設計当りのライセンス料とチップ生産量に応じたロイヤリティの2本立て。ライセンス料と専用ツール込みで35万米ドルから。

 なお,リリース文には,Tensilica 社のパートナ企業として,PLDメーカやIPコア・ベンダ,EDAベンダ,リアルタイムOSメーカが名を連ねている。このうち,米Altera Corp.は,同社のCPLD向けにXtensaの開発環境をTensilica 社と共同で整備していくと発表した(リリース文)。また,米Zilog, Inc.は,Xtensa コアと開発環境を利用するための包括的なラインセンス契約をTensilica 社と結んだと発表した(リリース文)。