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 米Magma Design Automation, Inc.は,タイミングを最優先に処理する自動レイアウト・ツール「Blast Fusion」を発売した(リリース文1)。タイミング設計能力を保証するために,同社はMagma Performance Guarantee (MPG)という制度を設けた。他のツールを使った場合に比べてタイミング設計結果が思わしくない場合や,配置処理の初期段階で見積もったタイミングよりも配線処理後の最終のタイミングが悪かった場合などで,90日以内にMagma社がそれを改良できないと,ツールのライセンス料は全額返還する(詳しい条件は,同社のWWWサイト参照)。MPGは,ツール購入後6カ月間有効とする。

 Blast Fusionは即日出荷。米AMD社(Advanced Micro Devices, Inc.)と米Sun Microsystems, Inc.が同製品の導入を発表した。AMD社のJim Kawakami氏(director of CAD Technology and Systems)がリリース文2に,Sun社のRon Melanson氏(Sr. Director of SPARC Engineering Group)がリリース文3にコメントを寄せている。

まずタイミングを固定する

 Magma社がMPGを打ち出せるのは,Blast Fusionがまず最初に達成可能なタイミングを決め,それを常に満たすようにして,より最適な(たとえばチップ面積が小さくなるような)解を求めているためである。従来から,タイミングを優先して処理するレイアウト・ツールは複数あったが,必ずしもタイミングが最優先ではなかった。多くの自動レイアウト・ツールが基本的にチップ面積最優先で作られており,それを改良したうえで「タイミング優先」をうたっていたためである。

 Blast Fusionの入力は,論理合成後のゲート・レベル・ネットリストとタイミング制約条件,そしてレイアウト設計用のライブラリである。入力を受け取ると,このツールは,ネットリスト中の各回路を「SuperCell」に置き換える。SuperCellは遅延時間が固定で面積が可変な仮想的なセルである。 SuperCellは論理機能と遅延時間は等しいが,チップ面積が異なるマクロセル群を代表している。SuperCellに置き換えタイミングの最適化が終わった時点で,MPGで保証する初期タイミング値を確定する。

 その後,Supercellを実際のマクロセルに置き換え,詳細配置が終了する。配線時には,タイミングを重視するため,配線幅の調整も行なう。最終出力は,GDSII形式のレイアウト設計データである。

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