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 米Mentor Graphics Corp.のPresident and CEOであるWalden C. Rhines氏は,米国San Jose市で行なわれた同社のEditor/Analyst Day'99で,同社の今後の方向などについて述べた。まず,同社の役割を「時間を売る」こととし,具体像を設計検証のソリューションを提供する「Verification Company」と位置付けた。設計そのもの(design creation)よりも設計検証(design verification)に,多くの時間が割かれているとみているからだ。検証にかかる時間は,設計そのものにかかる時間と同じから3倍程度になるという。

 検証が重要になった背景として,IPコアなどを利用する再利用重視の設計手法が浸透してくることと,LSI製造技術の微細化で素子間配線(interconnect)の影響が大きくなってくることを同氏は説明した。IPコアに関して,同社は「Inventra」と呼ぶIPコア製品群を販売するだけではなく,検証技術を含むIPコア利用に関するコンサルティング・サービス「Quickuse」も手がけている。これには,社内で設計した回路を再利用するためのコンサルティングも含まれる。日本の半導体メーカがこのサービスに大きな関心を示しているという。

 一方,interconnectに関しては,デザイン・プラニングといった「design creation」ではなく,マスク・レベルの検証に力を注ぐとする。同社は,「Calibre」と呼ぶマスク・レベル検証ツールを開発・販売しており,この分野で強い米Cadence Design Systems, Inc.を追っている。たとえば,Mentor社は昨年OPC(optical proximity correction)ツール・ベンダの米OPC Technology, Inc.を買収(関連記事), Calibreに加えた。近く,位相シフト用のマスクを自動生成するツールも加える予定という。Calibreのデータベースを共有する機能を増やし,マスク・レベルまわりの検証・修正機能を一つの環境(Calibreのデータベース,GUIなど)に統合することを目指す。