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 米Cadence Design Systems, Inc.の株価が,1999年第1四半期の業績発表後(関連記事),一気に40%下落した。具体的には,業績発表前の4月20日の20米ドル81.25セントが,業績発表後の21日には12米ドル50セントに落ちた(いずれもニューヨーク市場の終値)。

 同四半期の業績自体は,対前年比13%増収,23%増益(特別支出を除く)と好調だったが,「1999年の残りの期間は収入増加のペースが鈍る」と表明したことが響いた(関連プレス・リリース)。売上げよりも利益を優先するという,まっとうな戦略を打ち出したわけだが,「売上げの伸びが鈍る」という予測をEDAベンダがわざわざ発表することはほとんど例がなく,株式市場が敏感に反応したようだ。「ある程度株価が落ちる予測はしていたが,40%も下落するとは思っていなかった」(日本ケイデンス・デザイン・システムズ,社長,藤井清孝氏)。

 Cadence社はEDAツールのベンダから,総合設計サービス会社への転換を図っている。サービス事業の体質改善が,今回の戦略のキモという。「EDAツールの販売事業と同じような高い売上高利益率を,サービス事業でも達成できるようにする」(同氏)。なお,Cadence社の株価は22日にはさらに50米セント落ち12米ドルになったが,23日には13米ドルと前日比1米ドル回復した(いずれもニューヨーク市場の終値)。