富士通は,英ARM Ltd.のCPUコア「ARM7TDMI」のライセンスを取得した。富士通は,これまで ASIC(システムLSI)ビジネスのCPUコアとしては,SPARCアーキテクチャの「SPARClite Core」と同社独自アーキテクチャの「FR Core」を提供してきた。「ハードディスク装置や携帯電話機などのアプリケーションや海外での引き合いが多いため,ARMコアもサポートするようにした」(同社)。
今回のライセンスには,ARM社のマイクロパックのライセンス取得も含まれる。マイクロパックには,AMBAバス仕様,AMBAのシステム例,論理合成および論理シミュレーションが可能なCPUコア・モデル,リアルタイムOSコンプライアント・リファレンス・ペリフェラル,テスト・ベンチ,設計環境が含まれる。
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