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 米Intelligent Paradigm,Inc.は, HDTV(high definition television)信号のリアルタイム処理が可能なビデオ・プロセサ「IPM-16」を発表した(データ・シートとアプリケーション・ノート)。符号化/復号化処理を除いたディジタル・テレビのほとんどのビデオ信号処理を1チップで賄える。最初のターゲットは,ディジタル・テレビ放送事業者向け局用装置や,ポスト・プロダクション会社向け画像処理装置である。「いま,日米欧の放送事業者がディジタル・テレビ放送の立ち上げにやっきになっている。まずはこの確実なプロフェッショナル市場をねらう。ディジタル放送対応のSTB(セットトップ・ボックス)やカメラ一体型VTRなどの家庭市場もすぐに立ち上がる。今後10年で,ほとんどの現行アナログ放送がディジタル・テレビ放送に切り替わるとみている。これは,白黒放送からカラー放送に移行するときよりも急速だ」(同社の創立者でPresident & CEOのGeorge S. Sheng氏)。

 処理性能は最大240Mサンプル/秒。つまり,画素クロック・レートが80MHzのRGB信号などを扱える。フォーマット変換,色空間変換,フィルタリング(たとえばDCTによるブロック歪みやモスキート雑音の除去),などのリアルタイム処理が可能である。内部演算精度は16ビット/コンポーネント。入力信号精度は8~16ビット/コンポーネント。

 チップ内部の詳細は未公開だが,いわゆる再構成可能なシストリック・アレイ・プロセサであるという。16個の算術プロセサ・コアをシストリック・アレイ型に配置し,ビデオ・ストリーム単位でリアルタイム処理する。算術プロセサ・コアの接続は動的に変えることができる。複数のIMP-16をカスケード接続することも可能。今回のIMP-16は同社の提唱する「MSIC(market specific Integrated circuit)」の第1段である。

 電源電圧は内部+2.5V,入出力部+3.3V。消費電力は1.5W~2.0W程度。サンプル出荷時期は1999年第2四半期を予定。価格は未定。