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 米TI社(Texas Instruments Inc.)は,10万個購入時の単価を5米ドルに抑えた32ビット浮動小数点DSP「TMS320VC33」を発表した(リリース文)。安価な32ビットDSPは,米Analog Devices,Inc.の「ADSP-21060シリーズ(いわゆる10ドルSHARC)」が市場を独占している。TI社は据え置き型オーディオ機器向けを中心に市場獲得をねらう。ちなみに,リリース文には,Bose Corp.のPaul Beckmann氏(senior research engineer)がコメントを寄せている。

 TMS320VC33は,同社が量産出荷中の「TMS320C31/32」の後継品となる。バイナリ・コード互換性がある。積和演算処理性能は120MMACS(million multiply and accumulate per second)。クロック周波数は120MHz。32K語(1語は32ビット)のデータ/命令用RAMを集積した。消費電力は0.2W。0.18μmルールのCMOS技術を採用した。パッケージは144ピンTQFP。サンプル出荷時期は1999年第4四半期を予定している。クロック周波数が150MHzの製品も用意する。10万個購入時の単価は8米ドルを予定。

 さらにTI社は,VLIW型アーキテクチャを採用した32ビット浮動小数点DSPの新製品として「TMS320C6711」を同時発表した。放送局用オーディオ機器や画像処理機器などに向けた。TMS320C6711は,同社従来品の「TMS320C6701」の廉価版である。10万個購入時の単価を20米ドルとした。積和演算処理性能は200MMACS。浮動小数点演算性能は600MFLOPS。クロック周波数は100MHz。1次キャッシュとして命令用/プログラム用にそれぞれ4Kバイト,2次キャッシュとして64バイトが使用可能。消費電力は2W。パッケージは256ピンBGA。サンプル出荷時期は1999年第4四半期を予定している。クロック周波数が150MHzの製品も用意する。10万個購入時の単価は35米ドルを予定。

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