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 米Synopsys, Inc.は,論理合成ツールの最新版「Design Compiler 99」を発売した(リリース文)。「アルゴリズム,ヒューリスティクス,データ構造の三つを見直し,処理速度の改善を図った」(同社Director of Marketing, RTL SynthesisのSandeep Khanna氏)。具体的には,チップの論理ブロック内の合成が現行のDesign Compiler'98に比べて2倍速くなった。論理ブロック間の合成(ブロック間の配線へのバッファ(リピータ)の挿入とブロックの駆動能力変更)が同8倍,レイアウト後の最適化処理が同9倍になったという。また,クリチカル・パスの遅延時間が同約9%短縮するようになったという。

 さらに,今回のバージョンから,スクリプト(合成処理を制御するための情報) を記述するときに同社独自言語のほかに,業界標準のTCL(tool command language)を使えるようにした。10月には「Automated Chip Synthesis」と呼ぶ機能を使えるようにする。大規模なチップの入力データを自動分割し,各部分ごとに合成し,最後に自動的に組み合せる。この機能は全自動でも一部自動でも使える。「これまで複雑なスクリプトとして書いていた,ブロックごとの処理の指針が,たとえば,このブロックは速度優先,このブロックは面積優先といった簡単な指示ですむようになる」(Khanna氏)。

 今回,Synopsys社はDesign Compilerのプレミアム版の製品構成を変更した。プレミアム版は「Design Compiler Ultra」という名称で,タイミング設計能力が通常のDesign Compiler 99に比べて高いという。従来,個別のオプションとしていた機能を複数まとめて提供することで,機能ごとの単価を積み上げるよりも安価にした。国内価格はDesign Compiler 99が1390万円から。Design Compiler Ultra は2500万円。即日出荷( Automated Chip Synthesisは含まず)。