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 伊仏合弁のSTMicroelectronics N.V.は,DSPとマイクロコントローラの機能を併せもつLSI「ST100-4W」の概要を米国の学会「Embedded Processor Forum」で公表した(リリース文)。このチップは,携帯電話機やハード・ディスク装置,プリンタなどいった用途に向ける。

 3種類の異なる命令セットを切り替えて実行する。一つは,DSP用の32ビット命令「GP32」である。飽和演算や関数演算,SIMD(Single Instruction stream - Multiple Data stream)演算などを含む。二つ目は,16ビットのマイクロコントローラ用命令「GP16」,三つ目は異なる4種類の32ビット演算を実行可能な「SLIW(Scoreboarded Long Instruction Word)命令」である。いずれの命令セットに対してもCコンパイラを用意する。

 ST100は,16本の40ビット・レジスタ,32本の汎用レジスタ,16本の制御レジスタを備える。最大300MHzで動作する。DSPの演算性能は600MMACS(million multiply and accumulate operations per second)。内部コアの電源電圧は+1.8Vである。消費電力を抑えるために,内部コアを+1.0Vで動かすこともできる。この場合には最大動作周波数は100MHz。演算性能は200MMACS。1999年第3四半期にソフトウエア開発環境の提供を始める。ST100の出荷は1999年末の予定。