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 画像処理システムなどを販売しているリンクスコーポレーションは,リアルタイム処理機能Linuxを搭載したマシン・ビジョン・システム「Fusionシリーズ」を2000年4月1日に出荷する。生産ライン上での機器の良否判定やセキュリティ・システムなどへの応用を見込んでいる。産業用パソコンと組み合わせて使う。ただし,ハード・ディスク装置の不良による故障に悩まされないように,パソコンにはハード・ディスク装置を内蔵しない。OSや画像処理ソフトウエアはROMに搭載し,ROMから起動するようにした。国内だけで初年度500セットの販売を予定している。米国への輸出も計画中である。

 撮影した画像のなかから,あらかじめ指定した形状を認識したり,動いた部分のみをリアルタイムで特定する機能を備える画像処理ソフトウエアが付属する。Linuxは,New Mexico Institute of Technologyが開発したリアルタイム処理機能の拡張版「RT-Linux」を用いてリアルタイム化した。Linuxを使うことで,システムがダウンする頻度が減るという。Windows NTを採用した場合,メモリ・リークなどが原因でシステムがダウンすることが多く,そのために定期的に再起動する必要があったという。サンプル価格は48万円から。