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 オリンパスは,2006年度(2006年4月~2007年3月)の連結決算の発表会において,「カプセル内視鏡で世界シェア50%以上を目指す」との見解を示した。

 オリンパスの2006年度決算は,売上高が初めて1兆円を超え,各利益も過去最高となるなど好調だった(Tech-On!関連記事)。この売り上げと利益の大きな柱となっているのが,内視鏡を中心とする医療事業である。2006年度の医療事業の売上高は,対前年度比17%増の3117億円。営業利益は同14.6%増の879億円だった。営業利益率は約28%にもおよぶ。

 この医療事業の今後の戦略として示したのが,小腸領域における診断・治療装置の総合的な品ぞろえである。これまでの食道,胃,大腸に続き,小腸用の内視鏡システムを2007年6月に世界同時発売する。併せて,カプセル内視鏡や内視鏡用処置具の品ぞろえを強化するという。

 カプセル内視鏡については既に欧州で発売済みだが,「日本や米国でも認可を取得次第,発売する予定」(オリンパス)である。日本での薬事法の申請は2007年1月に済ませているという。「これまでは認可を得るまで約1年掛かったが,最近では厚生労働省が認可のスピードを速める取り組みを進めているため,もう少し早く認可が下りる可能性もある」(オリンパス)という。

 カプセル内視鏡市場では現在,イスラエルGiven Imaging Ltd.が先行している。同社は2007年4月に,フジノンと次世代内視鏡システムの研究開発などに向けて戦略的提携契約を締結するなど積極的な動きを見せている(Tech-On!関連記事)。これに対しオリンパスは「我が社は総合的な診断・治療装置を品ぞろえしているため,他社にはない価値を提供できる」とし,カプセル内視鏡分野において50%以上のシェアを確保できるとした。