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 米国のサンフランシスコ連邦高裁(ホームページ)は,1998年12月に連邦地裁が出した米Avant! Corp.のLSI自動レイアウト・ツール「Aquarius」に対する販売停止命令(EDA Online関連記事)を有効と裁定した。この命令は,米Cadence Design Systems, Inc.が「AquariusにはCadence社のソース・コードの不法コピーが含まれている」と訴えていた訴訟で,連邦地裁が裁定したものである。今回,その裁定を上級裁判所である連邦高裁が支持した。この件に対する公判は10月12日に開始の予定。

 なお,Avant!社は,今回の裁定に対する同社のコメントを発表した。リリース文によれば,同社は1998年の早い時期にAquariusの販売を止めており,今回の高裁の動きは何ら影響を及ぼさないという。同社は,現在,Aquariusに代わるLSI自動レイアウト・ツールとして「Apollo」を出荷している。