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 米Mentor Graphics Corp.は,メモリ・ジェネレータ・ベンダの米Virage Logic Corp.をカリフォルニア州San Jose市にある連邦地方裁判所に訴えた。この訴訟の発端は,Mentor社が回路ライブラリ事業(physical libraries division)の売却先を探す過程にあったという。同事業は最終的に回路ライブラリ専業ベンダの米Artisan Components, Inc.に売却されることになったが(EDA Online関連記事),Mentor社はVirage社とも接触を図っていた。Artisan社への売却決定前に,physical libraries divisionに所属していた5人の社員がMentor社を辞め,Virage社に入社した。

 Mentor社が提訴に踏み切った理由はこうだ。「Virage社は守秘契約を結んだ上で,physical libraries divisionの売買交渉を当社と行なっていた。ところが,交渉の最終段階で手を引き,physical libraries divisionの5人の幹部を引き抜いた。これは倫理に反する行為で,当社のビジネスに損害を与える。そこで,当社の知的財産権を守るために,Virage社を訴えた」。同社は,Virage社に入社した5人が,Mentor社の利益に反する地位に就くことを禁止する命令を出すように,裁判所に要求している。

 一方,Virage社はこうコメントしている。「Mentor社が当社を訴えた真意をはかりかねる。メリットは何もないはずである。M&Aに関連して,社員が他社へ動くことはハイテク業界では日常茶飯事だ。しかも5人の社員は,Mentor社を自らの意志で辞めた後に,当社に入社している。Artisan社は5人の社員が辞めた後で,physical libraries divisionの買収を決めており,Mentor社が主張する「ビジネス上のダメージ」の根拠がない。Mentor社はQuickturn社など他社への訴訟も起こしている。訴訟は,同社のマーケティング戦略の一つではないかと感じる。いずれにしても,当社は法廷で受けて立つ」。

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