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図1 光触媒チタンアパタイトを利用した塗料。実用化に向けて,顔料の調整が続いているという。
図1 光触媒チタンアパタイトを利用した塗料。実用化に向けて,顔料の調整が続いているという。
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図2 通常の塗料に光触媒チタンアパタイトが加わるので,パソコン1台当たり数円のコスト増になると見込む。
図2 通常の塗料に光触媒チタンアパタイトが加わるので,パソコン1台当たり数円のコスト増になると見込む。
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 富士通は,「光触媒チタンアパタイト」をアルコール系溶媒に溶かした塗料を塗布したパソコンを同社の開催する展示会「富士通フォーラム 2007」(2007年5月17~18日,東京国際フォーラム)にて展示する。光触媒チタンアパタイトはアパタイトのCaイオンの一部をTiイオンに置き換えたもので,紫外線を照射するとウイルスや細菌類の死骸や毒素を分解し,無毒化するといった抗菌機能を持つ。具体的な市場としては,病院などの医療分野を想定している。「病院ではパソコンをはじめ,多くの電子機器が使われている。しかし電子機器の消毒は不十分で,院内感染の一因になっているのではないかという意見もある」(説明員)という。同社では2007年冬の実用化を目標に開発を進めている。

 チタンアパタイトは,従来光触媒として使われている酸化チタン(TiO2)に比べて有機物の分解能力は低いが吸着能力は高く,吸着分解能力で比べるとTiO2の約2倍と高いとする。富士通研究所と東京大学先端科学技術センターが共同で開発を進め,材料メーカーや加工メーカーへの技術移転などを行ってきた(Tech-On!関連記事)。今までに空気清浄機用のフィルタやマスクの材料として実用化されている。富士通は主にライセンス事業を行っている。