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 日産自動車,日立製作所,ユニシアジェックスの3社が,高度道路交通システム(ITS)の実現に向け,自動車の走行制御系分野での技術開発を共同で進めると発表した。まずはフィージビリティ・スタディを開始し,事業が成立するかどうかを1999年春をメドに検討する。さらに,共同開発を円滑に進めるため,日立がユニシアジェックスに資本参加し,役員を派遣することも併せて検討する。資本参加が実現すれば,日立の出資比率は日産に次いで2番目になる予定。ただし,詳細な出資比率は決まっていない。

 3社は1994年からパワートレイン分野で共同開発を進めてきた。今後,ITS実現に向け,さらに幅広い分野で協力関係を深めることが必要との観点から,今回の共同開発実施に合意した。3社が進める具体的な開発は,次世代燃料噴射システムなどのパワートレイン関連分野(電気自動車やハイブリッド車などを含む),ブレーキ分野,ステアリング分野,そしてこれらを取りまとめる車両総合制御システムである。「日立のもつ制御技術は,自動車の走行制御系技術の開発には不可欠。これに日産とユニシアジェックスが蓄積してきた技術を組み合わせることで,開発スピードを飛躍的に高められるだろう」(日産自動車 取締役副社長の南光成氏)という。なお,3社は当初,走行制御系分野に限った共同開発を進めるが,「今後,情報提供系分野での共同開発に発展する可能性もある」(日立製作所 専務取締役の武田康嗣氏)と語った。