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 富士通テンと古河電気工業はそれぞれ,76GHz~77GHzの周波数帯域を使った車載用ミリ波レーダの開発に取り組んでいることを明らかにした。前方車との車間距離や相対速度を測定し,自車の速度を自動制御しながら走行する「車間距離自動制御システム」に向ける。

 このシステムは高度道路交通システム(ITS:Intelligent Transport Systems)の構成要素の一つである自動運転を実現するための基本技術となる。すでに赤外線レーザを使ったシステムは実用化されているが,雨や霧などの天候下では赤外線が乱反射し,距離や速度を正確に測定できない場合があった。ミリ波レーダは悪天候下でも100m程度先まで前方車を検知できる。

 富士通テンは,FMCW(frequency modulated continuous wave)と呼ぶ方式を採用した。簡単なシステム構成で距離と速度を測定できる。従来,送信向けと受信向けに分かれていたアンテナを1枚にまとめた。数MHzごとに送信と受信を切り替えて使用する。これによってシステムの外形寸法を106mm×88mm×113mm程度と小さくできた。1999年春~夏ころには自動車メーカなどに向け,サンプル出荷を始める計画。古河電気工業は,電波妨害に強いスペクトラム拡散方式を採用したシステムを試作した。送信向けに1枚,受信向けに3枚のアンテナを使う。実用化時期は未定である。