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 TDKは,電気自動車やハイブリッド自動車に向けた充電器や電源の事業を強化する。2005年~2010年には,世界全体で40%~50%のシェア獲得を目指す。同社のフェライト・コアや磁性材料を活用し,変換効率を高め小型化/軽量化した充電器/電源を自動車メーカに提案する考え。

 すでに電気自動車に向けた小型の充電器開発は終えている。外形寸法は44cm×29cm×6.7cm。薄型のトランスを採用することなどで実現した。さらに補助バッテリを充電する電力や,ヘッド・ライトやエアコンに供給する電力を作製する水冷式のDC-DCコンバータの開発も進めている。前述の薄型トランスを使い,変換効率は90%弱を達成しているという。  

 今度は,DSPを採用し制御方式を工夫することや,新たな磁性材料などを開発することで,さらに小型化/薄型化,効率の向上を目指す。