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 データ転送速度240Mビット/秒と高速なインタフェース「USB(Universal Serial Bus)2.0版」の標準化作業が思わぬ障壁に直面している。2.0版の開発計画が発表された時点では,「コネクタやケーブルの仕様は既存の規格から変更せずに,転送速度を高める」としていた。米Intel Corp.など7社が仕様検討を進めるなかで問題が浮上してきた。

 既存の1.1版の規格に準拠したケーブルであれば240Mビット/秒の伝送が可能なはずだが,市販品を調べたところ,約80%が規格外だった。低価格化を重視した各社が,12Mビット/秒では問題が生じないものの,規格はずれの粗悪品を出荷したためである。このままでは既存のケーブルをUSB2.0のコネクタに接続すると正しく動作しない恐れがある。

 そこでUSB2.0のコネクタを既存の規格と変えることを検討中である。コネクタの互換性がなければ,ユーザが誤って従来規格品をUSB2.0に接続する心配がない。この方針転換には機器メーカから反発もありそうだ。

 「互換性がないのではUSB2.0の魅力は半減する」(ある周辺機器メーカの技術者)。機密保持契約を結んだメーカは1999年後半に0.9版の仕様を入手できる。一般への公開は最終仕様がまとまる2000年第1四半期の見通し。