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 米IBM Corp.のエンジニアであり,1394TAのBoard of DirectorsでもあるErich Berndlmaier氏に,IBM社の半導体部門におけるIEEE1394市場への今後の戦略を聞いた。ディジタル方式のカメラ一体型VTRやディジタル・セットトップ・ボックスなど,民生機器向けは今後も伸びるが,ビジネス分野向けの機器では新たな需要が見出せないとした。

 「IEEE1394の Isochronous転送モードを生かすことで,動画像の伝送などを中心に民生機器向けでアプリケーションが広がっている。しかし,ビジネス分野では,動画像をリアルタイムに伝送することへのニーズはほとんどない。IEEE1394が必要になる場面が出てこない」と,ビジネス分野向け機器での IEEE1394への需要に疑問を呈した。「たとえば,当社は1999年第1四半期に,IEEE1394用リンク層LSIと物理層LSIを,約300社のメーカにサンプル出荷した。

 しかし,それらのメーカの間でIEEE1394インタフェースを備える機器を製品化したところはカメラ一体型VTRを除けばほとんどない。当社の顧客の多くがビジネス向け機器を作っているが,そうした機器の間では,IEEE1394インタフェースに対する需要がまだ高まっていないことを示している」とした。そのうえで「当社はIEEE1394の市場に大いに力を入れている。しかし,当社は民生機器向けの顧客をあまり持たない。

 当社が注力しているビジネス分野向けに限っていえば,IEEE1394対応LSIの市場はここ2年ほどは小さいままだろう」との見方を示した。