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 Philips Semiconductors社とカナダWi-LAN社は,IEEE1394のデータを無線で伝送する実演を,1999年8月30日からドイツで開催される展示会「Internationale Funkausstellung(IFA)1999」で行なうことを明らかにした。

 Wi-LAN社が提唱する周波数変調方式であるW-OFDM (Wideband Orthogonal Frequency Division Multiplexing)を使う。搬送波周波数は2.4GHz帯。IEEE1394のデータを赤外線などで伝送する試作機や実演はこれまでもあったが, 2.4GHz帯の無線を使用するのは今回が初めてという。データ伝送速度は明らかにしていないが,数M~数十Mビット/秒とみられる。

 伝送距離も不明。 実演では,MPEG2で符号化した映像データをPhilip社のディジタル・セットトップ・ボックス(STB)でIEEE1394の Isochronousパケットに変換し,その後Wi-LAN社の無線送信モジュールでデータを送信する。受信側でIsochronousパケットを変換し,2台のSTBに伝送する。

 2台のSTBはそれぞれテレビ受像機と接続しており,それぞれ異なる映像を画面に表示するという。 IEEE1394の無線伝送に関しては国内でも,マルチメディア移動アクセス推進協議会(MMAC-PC)の無線ホームリンク特別部会などを中心に開発が進んでいるが,想定する周波数帯は5GHz帯以上である。2.4GHz帯を使って,どの程度のデータ伝送速度が確保できるが注目される。