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「AIBO」の動作の実演を見せるソニー ER事業準備室 室長の大槻 正氏。
「AIBO」の動作の実演を見せるソニー ER事業準備室 室長の大槻 正氏。
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AIBOの一体を抱きながら今回のロボットの開発の経緯などを語るソニー 常務の土井 利忠氏。
AIBOの一体を抱きながら今回のロボットの開発の経緯などを語るソニー 常務の土井 利忠氏。
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手を上げながら挨拶しているところ。手のひらには灰色の「肉球」を配置し,歩行時などに床面との間に適度な摩擦を発生できるようにした。
手を上げながら挨拶しているところ。手のひらには灰色の「肉球」を配置し,歩行時などに床面との間に適度な摩擦を発生できるようにした。
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AIBOは18万画素のカラーCCDによる「目」や,ステレオ・マイクロホンによる「耳」などの感覚器を備える。CCDでとらえた映像データを使って,色や物体のエッジなどを検出できる。口笛などで制御することも可能。今回の実演では,ピンクのボールを見ると反応するようにプログラミングされていた。
AIBOは18万画素のカラーCCDによる「目」や,ステレオ・マイクロホンによる「耳」などの感覚器を備える。CCDでとらえた映像データを使って,色や物体のエッジなどを検出できる。口笛などで制御することも可能。今回の実演では,ピンクのボールを見ると反応するようにプログラミングされていた。
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背中に開いているのは,マイクロプロセサなどを強制冷却するファンの空気排出口。胸の部分から空気を吸い込み,背中に排出する。
背中に開いているのは,マイクロプロセサなどを強制冷却するファンの空気排出口。胸の部分から空気を吸い込み,背中に排出する。
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「ステーション」にAIBOを置いて充電しているところ。充電するときは「サウンドコマンダー」と呼ぶリモコンを使ってAIBOを充電用のポーズにし,手でステーションに載せる。充電中は,尾や手を振るといった小さな動きをしながら愛嬌を振りまく。
「ステーション」にAIBOを置いて充電しているところ。充電するときは「サウンドコマンダー」と呼ぶリモコンを使ってAIBOを充電用のポーズにし,手でステーションに載せる。充電中は,尾や手を振るといった小さな動きをしながら愛嬌を振りまく。
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AIBOの動作などをユーザ自身が編集するためのキット「AIBOパフォーマーキット ERF-510」。価格は5万円。キットには,メモリースティックと,メモリースティックをパソコンで読み書きするためのPCカード・アダプタなどが付属する。AIBOに発声させるためのデータは,一般の音楽編集ソフトなどでMIDI形式やWAV形式で作り,メモリースティックに保存できる。
AIBOの動作などをユーザ自身が編集するためのキット「AIBOパフォーマーキット ERF-510」。価格は5万円。キットには,メモリースティックと,メモリースティックをパソコンで読み書きするためのPCカード・アダプタなどが付属する。AIBOに発声させるためのデータは,一般の音楽編集ソフトなどでMIDI形式やWAV形式で作り,メモリースティックに保存できる。
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18自由度があるAIBOの関節の動作などを,3次元グラフィックスで確認しながら創作できる。
18自由度があるAIBOの関節の動作などを,3次元グラフィックスで確認しながら創作できる。
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 ソニーは,4足歩行のエンタテインメント用ロボット「AIBO」(アイボ)を日米で同時発売する。趣味や玩具,娯楽などを目的とした新しい分野の小型ロボットである。

 「あたかも動物のように感情をもって動き回る小型ロボットが,半導体技術などの急速な進歩によってようやく実現できるところまできた。1990年代はパソコンとインターネットの時代だったが,2001年~2010年は間違いなく,こうした自律ロボットの時代になると信じている。2010年の時点では,家に帰るとこうしたロボットが何匹も迎えに出てくるかもしれない。ひょっとすると,エンタテインメント・ロボット産業はパソコン産業よりも大きく成長するかもしれない」(ソニー 常務の土井 利忠氏)。

25万円,5000匹の限定発売

 AIBOの愛称は,AI(人工知能)を組み込んだロボットという意味や,目(eye)を備えたロボット,ユーザの良き「相棒」といった意味を込めてつけたという。今回発売するロボットの型番は「ERS-110」である。国内価格は25万円。店頭販売は行なわず,インターネットのWWWサーバ(http://www.world.sony.com/robot)を介した受注販売に限る。「今回の発売はテスト・マーケティングの一環。販売台数は日本で3000台,米国で2000台の合計5000台に限定する。いや5000台ではなく5000匹といったほうがいいだろう」(土井氏)。米国での価格は2500米ドルになる。

 AIBOは,首に3自由度,脚部3自由度ずつ(4本),尻尾に2自由度,口に1自由度の合計18自由度をもち,多彩な動きを可能にしている。視覚センサとして18万画素のカラーCCDカメラ,聴覚センサとして頭部にステレオ・マイクロホン,胴体部には加速度センサや角速度センサ,頭部や脚部には感圧センサなどを配した。口の部分には小型スピーカがあり,発声することができる。

 Liイオン2次電池を搭載し,通常モードで1時間30分ほどの動作が可能である。重さはバッテリ込みで約1.6kg。外形寸法は274mm×156mm×266mm(尻尾部分を除く)である。

 胴体には,MIPS系の64ビットRISC型マイクロプロセサや16Mバイトの主記憶などを搭載し,動作の制御やセンサ信号の処理などを行なっている。発熱が大きいため,強制冷却用の空冷ファンを胴体内に取り付けた。家庭用電子機器として,各種の認証も受けた。UL規格やFCCクラスB, VCCIの認証を取得したという。

策定中の「OPEN-R」規格に従う

 AIBOは,学習機能を備えており,たとえばボールに注目しているときに頭部の感圧センサ部分をたたいてしかると次第にボールに注目しなくなったり,逆に感圧センサ部分をなでてほめてあげると,ますますボールに注目するようになるといった変化が起こる。さらに,AIBOには自律モード(リモコンなどによる操作ではなく,AIBOが自らを制御している通常の動作モード)で動作した時間や学習の度合いなどにつれて「幼少期」「少年期」「青年期」「成年期」といった成長過程を経るプログラムも組み込んである。

 AIBOは,同社が1998年6月に発表し,策定を進めているエンタテインメント・ロボット用規格「OPEN-R」に準拠している。「OPEN-Rはまだ未完成。製品を作りながら,細かい問題点を洗い出している」(土井氏)。OSとしては,ソニーのリアルタイムOSである「Aperios」を使った。OPEN-Rは,脚部などのジョイント部分やソフトウエアのAPIなどを定め,エンタテインメント・ロボットをモジュール構造にできる点が特徴。ただし,今回は脚部を外して取り換えるための拡張モジュールなどは用意していないため,ハードウエアがモジュール構造になっていることは強調していない。