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 米SIA(Semiconductor Industry Association)は,2002年までの世界半導体市場の予測を発表した(リリース文)。今年(1999年)は前年比15%増,2000年と2001年は共に同20%以上の成長と予測する。インターネットに代表される,無線/有線による情報通信の爆発的な増大がその背景にあるという。半導体市場の牽引役は,パソコンから無線通信機器,インターネットのインフラ機器に代わりつつあるとみる。地域別では,米州が世界全体の約1/3を占める状況がしばらく続く。日本を除く,アジア太平洋は急速に回復するとみる。

地域別の世界半導体市場(1999年10月27日に米SIAが発表)
1999年2000年2001年2002年
世界全体1440億米ドル1740億米ドル2090米億ドル2340億米ドル
+15%+21%+20%+12%
米州470億米ドル560億米ドル680億米ドル760億米ドル
+13%+21%+21%+11%
欧州310億米ドル370億米ドル450億米ドル500億米ドル
+6%+19%+20%+11%
日本310億米ドル370億米ドル430億米ドル480億米ドル
+21%+19%+16%+10%
アジア太平洋350億米ドル430億米ドル530億米ドル610億米ドル
+21%+23%+25%+14%
各地域とも上段は市場規模。下段は対前年比成長率。

主役の座を降りるDRAMとマイクロプロセサ

 次に製品別に見てみよう。「個別半導体」の成長要因は日本およびアジア太平洋によるという。とくにセンサが伸びるとみる。個別半導体ではセンサの伸びが高く,その年間成長率は30%近くになる。

「アナログ」は無線通信の成長で,安定し増加する。とくにテレコム用アナログは年間成長率が30%に達するとみる。

「MOS論理IC」の成長はネットワーク・インフラやゲーム機が支える。ゲートアレイからセル・ベースLSIとPLDへのシフトは続く。セル・ベースLSIとPLDはそれぞれ年間成長率が30を超える。

「MOSマイクロコントローラ」はの成長率は,「MOSマイクロプロセサ」のそれを初めて超えるようになる。テレコム向けに年間成長率が30%超えるDSPや,セットトップ・ボックス向けの32ビット・マイクロコントローラが,全体を押し上げる。

「MOSマイクロプロセサ」の年間成長率は,パソコン市場の成熟により,10%台の前半にとどまる。

「MOS DRAM」は,4年振りに「幸せな年」を迎えるという。なお,2002年に成長率が大きく下がるのは,いわゆるシリコン・サイクルの影響。

「SRAM」はコンピュータよりも通信分野への適用で伸びる。マイクロプロセサ・チップ内に集積されたキャッシュのように,「SRAM」は他のチップへの混載が進むため,それほど高い成長はしない。

「フラッシュ・メモリ」はもっとも成長率が高いメモリ。携帯電話機とディジタル・スチル・カメラが主な用途。メモリ市場のリーダ役を「DRAM」からもぎとったとみる。

製品別の世界半導体市場(1999年10月27日に米SIAが発表)
1999年2000年2001年2002年
個別半導体130億米ドル150億米ドル160米億ドル170億米ドル
+9%+12%+9%+7%
アナログIC210億米ドル250億米ドル300億米ドル350億米ドル
+11%+18%+18%+16%
MOS論理IC(ASIC,PLD含む)230億米ドル270億米ドル320億米ドル370億米ドル
+23%+27%+18%+16%
MOSマイクロコントローラ(DSP含む)140億米ドル180億米ドル220億米ドル260億米ドル
+16%+18%+25%+18%
MOSマイクロプロセサ280億米ドル320億米ドル400億米ドル420億米ドル
+11%+17%+14%+13%
MOS DRAM180億米ドル250億米ドル370億米ドル380億米ドル
+31%+39%+44%+5%
SRAM43億米ドル48億米ドル53億米ドル58億米ドル
+9%+12%+10%+10%
フラッシュ・メモリ41億米ドル55億米ドル66億米ドル67億米ドル
+63%+36%+19%+1%
各製品とも上段は市場規模。下段は対前年比成長率。

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