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 米Xilinx, Inc.は,同社のFPGA向けに顧客が開発した回路(IPコアなど)を再利用しやすくするためのプロジェクト「Silicon Xpresso Design Reuse Initiative」を開始した(リリース文,同プロジェクトのトップ・ページ)。その第1弾として,ソフトウエア・ツール2本とマニュアル1冊を公開する。

 ソフトウエア・ツールは,「IP Internet Capture」と「IP Remote Interface」である。前者は,FPGA向けに設計した回路を,身内(社内や関連会社など)の設計チームが再利用するためのツール。設計データ(論理合成前のVHDL/Verilog-HDLファイルやゲート・レベルのネットリスト)やそのIPコアに関するドキュメントなどを引き出すための,WWWページを作る。

 身内の設計チームは,WWWサーバにあるこれらのデータを,イントラネット/インターネット経由でWWWブラウザを使って引き出す。

 もう一方のIP Remote Interfaceは,同社の「CORE Generator system」の新機能になる。IPベンダや顧客が,広く一般にIPコアを提供するためのツール。パラメータを変えることで,利用者の手元でカスタマイズできるIPコアを作るために使う。

 そのためのユーザ・インタフェースなどを開発できるほか,暗号化やアクセス制御といった知的財産権保護の仕掛けを盛り込むことも可能である。どちらのツールも1999年12月に利用可能になる。

Mentor社・Synopsys社共著のRMMを拡張

 マニュアルのタイトルは,Xilinx Design Reuse Methodology for ASIC and FPGA Designers。米Mentor Graphics Corp.と米Synopsys, Inc.が共著したIPコアの設計ガイドラインReuse Methodology Manual(RMM)EDA Online関連記事1)の付録と位置づける。ASIC(マスク・プログラム方式のセミカスタムLSI,ゲートアレイやセルベースLSIなど)とFPGAの両方で使える,RTLコアの作成方法などを説明しているという。このマニュアルは,すでにXilinx社のWWWサイトで公開されている(PDFファイルはここ )。

+1.8V動作の「Virtex-E」ファミリ向けのIPコア6品種を発表

 さらに,Xilinx社は,xDSLやCDMA,音声合成,HDTVといった,DSPベースのアプリケーションをねらったIPコア6品種を発表した(リリース文2)。いずれも,0.18μmプロセスで作る,動作電圧+1.8Vの最新FPGA「Virtex-E」(EDA Online関連記事2)に最適化してあるという。

 6品種のうち4品種は,Xilinx社自身が開発した複素数高速フーリエ変換(CFFT)回路。16ビットのデータに対して,16/64/256/1024点のCFFTを行なう。16点のCFFTは123ns,1024点のCFFTは35μsで処理するという(Virtex-Eに実装した場合)。

 残りの2品種は,第三者のIPコア・ベンダ「米Perigee, LLC」(ホームページ)が開発したIPコア。一方は,RGB信号をコンポーネント方式のYUV信号に変換する。もう一方は,その逆を実行する。全IPコアとも即日出荷可能。