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 米Antrim Design Systems, Inc.(ホームページ)は,アナログ/アナログ-ディジタル混在回路の合成ツール「Antrim-MSS」を正式発表した(リリース文)。同社は5月に,Verilog-HDLのアナ-ディジ拡張版「Verilog-AMS」を扱えるアナ-ディジ混在シミュレータ「Antrim-A/MS」と,SpiceモデルからVerilog-AMSモデルを作成するためのツール「Antrim-ACT」を発表した新興EDAベンダ(EDA Online関連記事)。今回のAntrim-MSSで,Verilog-AMSベースのアナログ/アナログ-ディジタル混在LSI設計ツールが,一通りそろうことになる。

 ディジタル回路(論理回路)向けの合成ツールが,組み込まれたアルゴリズムにより自動的に回路を合成するのに対して,今回のAntrim-MSSは,対話形式で回路をチューン・アップしていくツールといえる。Verilog-AMSで表した記述を入力し,回路形式やパラメータを選び,Antrim-A/MSでシミュレーションをするなどして,目標とするスペックに追い込んでいく。追い込む手順は「plan」と呼び,そのテンプレートはAntrim社が提供。ユーザはplanを最適化することで,ノウハウをツールに埋め込める。最終出力は,Spiceネットリストになる。

 Verilog-AMSからSpiceネットリストを得るという意味では,Antrim-MSSはAntrim-ACTのちょうど逆の作業を支援するといえる。Antrim社は最終的には,Antrim-MSSはVerilog-AMSからSpiceを得る自動合成ツールになると見ているが,当面は既存回路を再利用するための対話型ツールと位置づけている。出荷は2000年の第1四半期の予定。