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 伊仏合弁STMicroelectronics N.V.は,2007年第2四半期(2007年4~6月)の決算を発表した(発表資料)。売上高は対前年同期比3.1%減の24億1800万米ドルだった。営業損益はリストラ費用などがかさみ,前年同期の1億6900万米ドルの黒字から7億7200万米ドルの赤字へ転じた。純損失は7億5800万米ドルを計上し,減収減益となった。前年同期の純利益は1億6800万米ドルだった。なお,2007年第1四半期に比べると,第2四半期では売上高が6.2%伸びた。これは,「無線通信向けと民生用デジタル機器向けの製品が回復したことによる」(同社のPresident兼CEOであるCarlo Bozotti氏)という。

 製品グループ別に見ると,主力のApplication Specific Product Groups(ASG)の売上高は13億300万米ドル,営業利益は5300万米ドルだった。同グループの売上高は売上高全体の53.9%を占める。営業利益は製品構成の改善などが影響して,直前期の赤字から回復した。Industrial and Multisegment Sector(IMS)の売上高は7億6700万米ドル,営業利益は1億300万米ドルだった。Flash Memories Group(FMG)は赤字となった部門で,売上高が3億3100万米ドル,営業損失が2500万米ドルだった。

 STMicroelectronics社は2007年5月に,米Intel Corp.とフラッシュ・メモリ事業を統合し,Intel社と投資会社の米Francisco Partners社と共同で,Numonyx社を設立すると発表している(Tech-On!の関連記事1同2)。これにより,STMicroelectronics社のFMGは,2007年末までにNumonyx社に移管される予定である。

 市場別の売上高を見ると,民生機器向けと通信向けが直前期から10%以上成長した。続いて伸びたのは産業向けおよびその他で,7%近く増えた。自動車向けの売上高は対前期比で4%増加し,コンピュータ向けは約4%減少した。売上高全体に占める割合は,自動車向けが16%,民生機器向けが17%,コンピュータ向けが15%,通信向けが36%,産業向けおよびその他が16%である。

 2007年第3四半期(2007年7~9月)に関しては,売上高が対前期比で2~7%増加する見通しという。ただし,この予測はFMGを含めた全部門の売上高の見込みである。

 STMicroelectronics社は決算発表と同日に,CMOSプロセスについて米IBM Corp.と共同開発することに合意したと発表した(発表資料)。対象は,300mmウエハーを使った32nm世代以降のCMOSプロセスである。両社は,米国ニューヨーク州East FishkillにあるIBM社の研究開発拠点と,フランスのCrollesにあるSTMicroelectronics社の開発拠点の両方で,共同研究開発チームを結成するという。

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