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 NTTドコモが,次世代移動体通信システム「IMT-2000」のサービス開始に向け,いよいよ商用システムの機器調達を始める。同社が1999年1月 13日に調達仕様を公開したのは,「W-CDMA無線移動局装置」(以下,移動局),「W-CDMA無線基地局装置」(基地局),「W-CDMA無線ネットワーク制御システム」(制御システム)の3件である。いずれも,無線通信に関する国内の標準化団体ARIB(電波産業会)が,ITU(国際電気通信連合)に提案した標準仕様に準拠する。

 IMT-2000に関しては,ITU(国際通信連合)による標準化作業が,これからまさに大詰めを迎えるところだ。つまり,NTTドコモが推すW-CDMAはまだ標準として認められていない。このタイミングで調達をかけるのは,NTTドコモはサービス開始時期を2001年春としているため。この時期からシステム構築に必要な期間を逆算すると,調達手続きを先行せざるを得なかった。今回の調達ではまず,数量をごく限った試作機を調達する。商用システムの数量と納入時期は未定とした。しかし,NTTドコモが事業免許を取得した後,選定したメーカに対し引き続き商用システムを発注することになる。NTTドコモの設備投資額は,毎年8000億円程度で,このうちの一部を,W-CDMA関連に振り向けていく。

 契約メーカ数は,それぞれ5社,3社,3社を予定する。1998年から始めている実験システムでは,移動局については7社,基地局(制御システムを含む)については5社を選んでいた。1998年10月の上場会見で立川敬二社長が公言していたとおり,メーカ数は絞り込まれる見込みだ。

 申請の締め切りは1999年3月2日。同1月28日には,調達説明会を東京・港区の「ホテル・オークラ」で行なう。