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 日立製作所と東芝は,それぞれ2.5インチ型ハード・ディスク装置の新製品を発表した。いずれも,最大面記録密度が6Gビット/(インチ)2以上と大きい。ディスク1枚の容量は3Gバイト以上である。製品の面記録密度が6Gビット/(インチ)2を超えたのは始めて。

 6Gビット/(インチ)2を実現するために,非動作時にヘッドを持ち上げてディスクの外に待避する方法(ロード・アンロード方式)を両社とも採用した。この方式を使うと,ヘッドの浮上量を今まで以上に小さくでき,ヘッドの再生出力を高められるからである。ヘッドの浮上量は25nm程度のもよう。

 従来のCSS(contact start stop)方式では,ディスクが静止しているときにヘッドがディスク上にあるため,両者が吸着しないようにディスク表面に意図的に凹凸を付けていた。この凹凸が,浮上量を減らすうえで障害になっていた。非動作時にヘッドを持ち上げることで,凹凸が不要になり,浮上量を低くできる。このほかロード・アンロード方式には,非動作時の対衝撃性を高められる,低電力モードを増やせるといった効果もある。これまで同方式を用いていたのは,日本アイ・ビー・エムだけだった。

 ヘッドには両社ともGMRヘッドを採用している。ただし東芝は,従来機種と同様,デュアル・ストライプMRヘッド(既存のMR素子を二つ重ねて組み込んだヘッド)を採用した機種も用意している。米Headway Technologies,Inc.のヘッドを使っているもよう。こちらの機種は,CSS方式を用いている。