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 携帯電話などにつないだコンピュータを外出先で利用する「モバイル・コンピューティング」の使い勝手を向上させるために,日本の通信事業者やメーカなどが各種インタフェース仕様を策定する。仕様作成を推進するのは,国内企業(外資企業の日本法人を含む)74社が参加する任意団体「モバイルコンピューティング推進コンソーシアム(MCPC)」。MCPCは,最初の仕様「モバイルコンピューティングターミナルインタフェースガイドライン」を1999年春にも公開する。

 同ガイドラインは,(1)移動体通信端末(携帯電話機やPHS端末)と端末アダプタ(PCカードなど)間,(2)端末アダプタとパソコン間,(3) アプリケーションがOSやハードウエア資源を利用するためのAPI,の3種類のインタフェース規格で構成する。これらを定めることにより,たとえば,電子メールが届くとサスペンド(休止)状態にしていたパソコンを起動し,メールを受信するという作業を自動的に行なうことができるようになる(通称「Wake on Ring」)。通信圏外から通信圏内に入ったときにメールを自動受信できるようにもする(同「Wake on Radio」)。前者のWake on Ringに関しては,1月中旬にデモを実演するところまでこぎつけた。

 このほか,携帯電話機の電波状態(電界強度)や電池のエネルギ残量などをパソコン上に表現できるようになる。これらの情報をアプリケーションに伝えるためのAPIは,「Mobile TAPI」として米Microsoft社に提案中である。  このほか,機器間の有線インタフェースとして「USB」,無線インタフェースとして「Bluetooth」,上位の通信プロトコルとしては携帯端末用の簡易プロトコル「WAP」を積極的に採用する方針である。

 MCPCは,米国の団体「PCCA」と協調作業することにしており,すでにATコマンド(モデム用の制御コマンド)を移動体通信用に改良した「モバイルAT」を提案済みという。これより,同分野での事実上の業界標準(デファクト・スタンダード)に育て上げることをねらう。MCPCが設立されたのは1997年7月。URLは,http://club.pep.ne.jp/mcpchp/0.HTM