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 3次元グラフィックス・アクセラレータLSIの高速化が進んでいる。大量のテクスチャ・データの転送に適したAGP(Accelerated Graphics Port)の4倍速動作モード(4xモード)に対応するLSIが相次いで登場した。最大データ転送速度は1066Mバイト/秒である。

 台湾Silicon Integrated Systems Corp.(SiS社)は「SiS300」を1999年1月28日に発表した。0.25μmの製造プロセスを用いる。100ピンのTQFPに封止する。サンプル出荷は1999年2月から開始し,量産出荷は1999年4月から始める。1万個あたりの単価は25米ドルである。トライリニア・フィルタリングや,米Microsoft Corp.の「Direct3D6.0」に対応するマルチテクスチャなど,描画アクセラレータ機能を盛り込んだ。ただし,処理性能は未公表である。

 米S3 Inc.は1999年2月1日に「Savage4 Pro」を発表した。グラフィックス・ボード・メーカ向けではなく,パソコンのメイン・ボード・メーカ向けの製品に位置づけた。最大描画速度は800万ポリゴン/秒で,同画素生成速度は1億4000万ピクセル/秒である。ベンチマーク・テストでは,「3D WinBench 99」で730以上,「GameGauge」で700以上であるという。336ピンのプラスチックBGAに封止する。サンプル出荷は1999年第2四半期,1万個あたりの単価は25米ドルである。なお同時に,AGPの2xモードに対応した「Savage4 GT」も同時に発表した。

 なお4xモードのデータ転送に対応できるパソコンのコア・ロジックLSI(いわゆるチップ・セット)はまだ発表されていない。SiS社やS3社は,米Intel Corp.が近々に4x対応のチップ・セットを発表するのをにらんで,この時期にグラフィックスLSIを発表した模様である。