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 台湾ASUSTeK Computer, Inc.(華碩電脳)は,台湾Ability Enterprise Co., Ltd.(佳能企業,通称Abico)への投資を決めた(ニュース・リリース)。ASUSTeK社はEMS/ODM(以下,EMS)業界で売上高が3位の企業(業績に関する記事)。Ability社は,デジタル・カメラの製造受託台数で3~4位に位置する企業で,カシオ計算機などの日本企業を顧客としている。

 ASUSTeK社は,今回の投資によって間接的ながらカメラ事業に新規参入することになる。Ability社は事業規模を近年,一貫して拡大させており,2007年6月には経営再建中の台湾BenQ Corp.(明基)からカメラ関連の技術者70人を受け入れた。Ability社は小規模ながら,プロジェクタや複写機を手掛けてもいる。

 投資は2007年9月13日までに,ASUS社とAbility社の筆頭株主である台湾・能率投資との株式交換によって行われる。その現金価値は,約103億円(2007年7月26日終値ベース,1台湾ドル=3.6円換算)。投資後のASUSTeKの持ち株比率は,2006年12月末時点の顕在株数と2007年7月26日終値から計算すると,28%ほどになる見込み。潜在株を含む2006年12月末時点の株式数と,2007年7月26日終値から計算すると14%である。

 台湾メディアの報道によると,ASUS社は自社ブランドのデジタル・カメラを発売することも検討するもよう。なお,Ability社は中国語名にキヤノンと同じく「佳能」を使うが,Ability社の運営は現在キヤノンから独立している(日本語の企業紹介ページ)。