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 ケンウッドの2007年4月~6月期決算は利益が大きく落ち込んだ。売上高は前年同期比4.0%増の426億1800万円と伸びたものの,営業利益は同40.6%減の11億8800万円,純利益は同55.6%減の5億5600万円となった。増収は主に,2007年5月に買収した米Zetron Inc.の売り上げが加算されたことによる。

 減益はカー・エレクトロニクス事業が赤字に転じたことが主因だ。ケンウッドのカーエレ事業は6~7割が市販事業で,残りの3~4割がOEM事業。OEM事業は赤字が続いており,従来はこの赤字を市販事業で補ってきたが,4月~6月期は市販オーディオ事業の単価下落が激しく,OEMの不振をカバーできなかったという。

 自動車に標準搭載するかたちで売り出すカーエレのOEM事業では,自動車本体の開発に合わせて,発売の数年前から開発が始まる。発売が近づくころには市場のトレンドが開発時に想定していたものとは違っていることもあり,仕様変更が必要になるケースが多い。「開発費がかさみやすく,そもそも利益を確保するのが難しい事業」とケンウッドは説明する。加えて4月~6月期は納入車種の販売終息の影響があった。同期のカーエレOEM事業は約20億円の赤字を計上している。

 ただし,2007年度下期(2007年10月~2008年3月)には開発費を前倒し計上した製品の売り上げが効いてくるなど,業績回復の要因が多いという。2007年10月に開始する予定の日本ビクターとの協業もそのひとつ(Tech-On!関連記事)。ビクターはカー・エレクトロニクス事業の中でも市販オーディオ分野を中心に事業を展開している。この分野では両社合計で1100億円ほどの事業規模になるとみられ,市場シェアは40%を超える見込みだ。両社は共同開発や共同調達,相互製造委託などでスケール・メリットを享受し,競争力の強化を図るとしている。

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