PR

 米政府は,General Motors社,米Department of Transportation(DOT)などが共同で進める自動車衝突防止システムの費用として3500万米ドルの予算を計上する。実験期間は5年間で,1999年6月末から実験を開始する計画。この実験は,米国が進めているITSプログラムの一環である。

 実験期間の前半は,衝突防止技術を塔載したプロトタイプ車の開発を進める。GM社が衝突警報システムとクルーズ・コントロール・システムを搭載したプロトタイプ車を開発する。システムは米Delphi Delco Electronics Systemsが開発したもので,ミリ波レーダによって先行車との車間距離や相対速度を測定し,その値に応じて自車速度の制御などを行なう。さらに,Delphi社のヘッドアップ・ディスプレイも搭載する。これによって,ドライバは走行中に前方からあまり目を離さずに,さまざまな情報を得ることができる。

 そして実験期間の後半は,ミシガン州の一般ドライバによるフィールド試験を実施する。参加するドライバは100人以上で,プロトタイプ車を最低2週間利用してもらう。このフィールド試験を通して,システムの評価や問題点の洗い出し,使いやすさなどをみる。走行中に得られたデータは車載コンピュータ,携帯電話機を介して毎日自動的に,フィールド試験の取りまとめ役であるUniversity of Michigan Transportation Research Instituteにダウンロードされる。結果はDOTが分析する。