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 日立製作所は,1999年度中間期(4月~9月)の連結決算を発表した。10月末に発表した単独決算と同様,前年度の経常赤字から経常黒字に転換した。営業利益は656億円,純利益は34億円である。半導体事業の収支改善と,液晶ディスプレイの売り上げ好調が効いた。売上高は,対前年度同期比2%減の3兆8029億円。国内の売上高は対前年同期比2%の増加だったが,円高の影響が避けられず海外の売上高が同11%も減少した。

 部門別では,「情報・エレクトロニクス」部門の売上高は,2000年問題の影響による大型コンピュータの売り上げ不振などで同2%減の1兆5005億円。しかし余剰のDRAM製造設備の償却などリストラ効果が表れて,営業利益は150億円。前年同期は519億円の営業損失を計上していた。マイコンなどの半導体製品やパソコン向け液晶ディスプレイの売上は伸びた。

 「家庭電器」部門の売上高は,前年同期と同水準の4555億円。国内の売り上げは冷蔵庫や洗濯機などが好調だったが,円高の影響で海外の売り上げが減少した。営業損益は137億円の黒字。前年同期は79億円の営業赤字だった。「電力・産業システム」部門は,国内の設備投資が低迷した影響をうけ,売上高が同2%減少した。「サービス他」部門は,金融サービス事業が好調だった。カラー・ディスプレイ管の価格下落などが影響して,売上高は同4%減少した。

 同社は,1999年度通期(1999年4月~2000年3月)の業績見通しを下方修正した。売上高は7兆8000億円,純利益は350億円とする。1999年5月時点の見通しでは,売上高が8兆円,純利益は700億円としていた。パソコン関連機器の売り上げが予想に達しない事や,円高を下方修正の理由とする。

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