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 近距離無線データ通信技術「Bluetooth」の開発者向け会議「Bluetooth Developers Conference」が,1999年12月7日から米国ロサンゼルス市で開催した。会議冒頭では,米Intel Corp.のVice PresidentであるJohn E.Davies氏が,「3rdGeneration e-Business」と題した基調講演を行なった。

 「Bluetoothの普及にともない,消費者がインターネットに接続している時間が長くなる。結果として電子商取引市場の拡大につながっていく」との見とおしを示した。
 基調講演の後には,新しいBluetooth SIG(Special Interest Group)体制の発表があった。これまでの5社(スウェーデンEricsson社,米IBM Corp.,米Intel Corp.,フィンランドNokia社,東芝)に加え,米3Com Corp.,米Lucent Technologies Inc.,米Microsoft corp.,米Motorola Inc.の4社が加わった。壇上には9社の担当者が勢ぞろいした(写真)。

 1プロモータ企業に新たに加わるねらいについて,4社の担当者が答えた。3Com社は「これまで18カ月,アダプタ(会員企業)としてBluetoothに関わってきたが,これからはさらに仕様策定に深く関与していく。われわれは携帯型情報端末では高いシェアを誇る。現在Bluetooth対応携帯情報端末を開発中で,これによってさらにシェアが高まる」とした。Lucent社は「半導体事業部門として参加している。当社のプロセス技術をBluetooth関連製品に生かしていきたい」とする。Microsoft社は「Bluetoothでのねらいは二つある。一つは消費者のモバイル・インターネット環境をより高めること。

 もう一つは,当社がこれまでも提唱していたPAN(Personal Area Network)を実現させることだ」。Motorola社は,「モバイル・コンピューティングをより簡単にすること。もう一つは消費者の時間の節約だ。消費者はBluetoothによって常にインターネットに接続できる(Always On)。これで余計な時間を削減できる」とした。