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 新日鉄エンジニアリング(本社東京)は,実稼働中のシャフト炉*1式ガス化溶融施設でアスベスト無害化処理試験を2007年8月6~9日まで実施する。同社は2006年1月,環境省の「アスベストの無害化処理技術の開発」の委託により非飛散性アスベスト廃棄物無害化処理試験を20t/日規模の試験設備を用いて実施し,同方式炉による高温溶融処理がアスベストの無害化に有効で,周辺環境にも影響を与えない安全な処理方式であることを実証した。

 今回は,前年の結果に基づき,北九州エコエナジー(本社北九州市)の産業廃棄物処理施設(320t/日,実稼働施設)を用いて,アスベスト廃棄物(スレート材約11t,成形保温材約23t)と産業廃棄物(ASR*2など)との混合物を処理し,炉の運転状態とともに,排ガス,溶融飛灰および処理再資源化物,周辺環境における分析値評価を行い,無害化の確認を行う。

 アスベストの無害化処理に対する社会的要求はますます高まってきており,環境省の認定設備制度などの整備も進んできている。同社は,今後この検証結果などを踏まえて実用化に取り組む方針である。
 
*1: 煙突型のガス加熱溶解炉。トップからごみ/産業廃棄物を原料として投入してガス炎で加熱する。エネルギ効率が高いのが特徴。

*2:Automobile shredder Residueの略。使用済み自動車からエンジン,バッテリなどを取り外し,破砕した後,金属分を選別回収した後の残渣(ざんさ)。主にプラスチック系で一部残存の金属を含んだ混合廃棄物。

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