PR

 個人エリアの無線ネットワーク(WPAN)技術の標準化を進めるIEEE802.15作業部会は,近距離無線データ通信技術「Bluetooth」の物理レイヤなどを,IEEE802.15の標準仕様とする方向で検討中であることを明らかにした。

 802.15で規格化するのは,OSI参照モデルの第1層(物理レイヤ)と第2層(データリンク・レイヤ)の部分である。Bluetooth仕様との対応では「BluetoothのRF仕様とベースバンド,LinkManager,L2CAPの部分を規格に取り込むことになる」(IEEE802.15作業部会のEditorで,米Texas Instruments Inc.のTom Siep氏)という。

 具体的には,Bluetooth仕様の「RF」がIEEE802.15の物理レイヤに相当し,「ベースバンド」と「オーディオ」がMACレイヤ,「LinkManager」と「L2CAP」がMACマネージメント,にそれぞれ対応するという。

 IEEE802.15作業部会は,無線LANの規格化を進めるIEEE802.11委員会から派生したもの。構内ネットワーク(LAN)や広域エリアネットワーク(WAN)に対応して,個人エリアのネットワーク(PAN:Personal Area Network)の技術の標準化を進めている。

 搬送波周波数帯には2.4GHz帯を使い,半径10m以内で最大データ伝送速度が1Mビット/秒程度のデータ伝送をねらいとしている。

 当初,MACレイヤの処理を簡略化した仕様「MAC Lite」の策定をねらっていたが,Bluetoothのベースバンド仕様などをそのまま流用する方向に進むようだ。 すでにBluetooth SIGから提案書を受理し,現在審議中である。予定通りに進めば,2000年11月に正式仕様になるという。