ソニー・コンピュータエンタテインメント(SCE)と東芝は,共同開発しているマイクロコントローラの概要を半導体関連の国際会議ISSCCで明らかにする(Kutaragi,K.ほか,"A Microprocessor with a 128b CPU, 10 Floating-Point MACs, 4 Floating-Point Dividers, and an MPEG2 Decoder," ISSCC Digest of Technical Papers, pp.256-257, Feb.,1999.)。
SCEは「将来の家庭におけるエンタテインメント機器への搭載を想定する」としているが,次世代ゲーム機への搭載を計画しているとみられる。このLSI には,2命令の同時発行が可能なスーパースカラ構造を採る250MHz動作のCPUコアと,それぞれ「VU0」,「VU1」,「IPU」と呼ぶ三つのコプロセサを1チップに集積した。
トランジスタ数は合計で1050万個。0.18μmルールで製造し,チップ面積は17×14.1mm2。なお,同社の講演は米国時間で2月16日(火)に予定されている。講演プログラムなどの情報はhttp://www.sscs.org/isscc/で入手できる。