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 ドイツの大手半導体メーカー,Infineon Technologies AGは2007年度第3四半期(2007年4~6月)の決算を発表した(発表資料)。分社化したドイツQimonda AGを除く売上高は対前年同期比2%増,対直前期比3%増の10億1100万ユーロ,税引き・利払い前利益(EBIT)は前年同期の5100万ユーロの赤字から回復し,1300万ユーロの黒字を計上した。売上高が直前期から増加したのは,主にCommunication Solutions部門の売り上げの増加が要因という。EBITにはリストラ対策の費用2000万ユーロを含んでおり,この費用が2007年に行ったプラスチック光ファイバ(POF)事業の売却(Tech-On!の関連記事1)に関連する収益1700万ユーロを相殺する形となった。

 DRAM事業に特化したQimonda社の業績は振るわず,売上高は対前年同期比24%減の7億4000万ユーロ,EBITは前年同期の1億ユーロの黒字から2億9300万ユーロの赤字に転落した(Tech-On!の関連記事2)。

 部門別に見ると,Automotive, Industrial & Multimarket部門の売上高は,対前年同期比5%増の7億5200万ユーロ,EBITは同42%増の8100万ユーロだった。自動車関連事業は主に季節要因により,売上高,EBITとも増加した。産業およびマルチ市場事業の業績は,2007年第2四半期と同水準だった。ハイ・パワー製品の需要は引き続き旺盛だったが,ロー・パワー製品事業は鈍化したという。セキュリティおよびASIC事業も第2四半期と同水準で,チップ・カードやセキュリティ事業は伸びたものの,HDD事業が不振だった。

 Communication Solutions部門の売上高は,対前年同期比3%減の2億5900万ユーロ,EBITは3400万ユーロの赤字だった。6100万ユーロの赤字を計上した前年同期のEBITと比べると回復した。無線事業や携帯電話機向けプラットフォームの出荷が増加した。ブロードバンド事業は,一時的な設備需要の鈍化などにより,第2四半期より売上高が減少した。

 2007年度第4四半期(2007年7~9月)については,携帯電話機向けプラットフォームの出荷が大幅に成長し,Qimonda社を除く売上高は増加する見通し。EBITも第3四半期より増加する見込みだ。Automotive, Industrial & Multimarket部門もCommunication Solutions部門も,売上高は増加すると見るが,Communication Solutions部門のほうが大きく伸びると予測する。Infineon Technologies社のPresident兼CEOであるWolfgang Ziebart氏は,2007年6月に発表した米Texas Instruments Inc.(TI社)からのDSL (Digital Subscriber Line:デジタル加入者線)のCPE(Customer Premises Equipment:加入者側装置)事業の買収(Tech-On!の関連記事3)について触れ,「この買収は,Qimonda社の分社以降における当社の中心的な事業の最初の強化になる」と話した。

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