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 郵政省通信総合研究所は,80km/時以上で移動する自動車から静止した基地局に向けて,動画像をリアルタイムで伝送する実験に成功した。伝送速度は約4.6Mビット/秒である。実験は,3.35GHzと5.2GHz,8.45GHzの三つ周波数帯域で行ない,それぞれで約4.6Mビット/秒のデータ伝送が可能であることを確認した。

 「一般に高速で移動する物体から,3GHz以上の周波数帯域を使ってデータ転送すると,フェージングやドップラー効果といった問題がより厳しくなる」(郵政省通信総合研究所)という。そこで,動画データを10チャネルに分けて並列伝送する,いわゆる符号分割多重伝送方式(CDM)を採用することなどで,データ誤り率10-6以下で約4.6Mビット/秒という伝送を実現した。移動中の自動車同士や,高速で移動する列車からの通信といった局所的な用途であれば,すぐにでも実用化できるという。