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 JSRと旭化成工業は,車内LAN向けのプラスチック光ファイバを共同開発する。JSRが開発した透明樹脂「アートン」と旭化成のプラスチック光ファイバ技術を組み合わせ,エンジン・ルーム内などの制御系配線として使える高耐熱性プラスチック光ファイバの早期商品化を目指す。2000年3月までに基本仕様を確立し,同4月にサンプル出荷を開始する計画。そして2001年4月には本格的に販売したい考えである。光ファイバの生産は,旭化成が主体的に行なうとみられる。

 今回利用する「アートン」はノルボルネン系樹脂。熱変形温度が170℃で,PMMA系樹脂の110℃程度に比べて高いことが売り。高耐候性や低吸水性といった特性も備える。ただし,650nm付近の波長領域で,光の伝播損失がPMMA系樹脂に比べて高いという。しかし,車載用途で数m引き回すだけであれば,十分使用できると旭化成はみている。

 JSRと旭化成はノルボルネン系樹脂の高耐熱性という特徴を生かし,自動車のエンジン・ルームでの適用をねらう。「車内の情報系LANなどへの適用をねらっているPMMA系プラスチック光ファイバとはすみ分ける」(旭化成)という。なお,アートン製光ファイバは,すでに耐熱センサやライト・ガイドなどで使われている。