PR

 NTTなど5社が参加するウェーブレスラジオ・コンソーシアムは,1999年9月にディジタル衛星放送を利用した音楽コンテンツの販売実験を開始する。 1999年12月まで実験を行なう予定。レコード店など6個所に「Street Studio」と呼ぶ音楽コンテンツ販売端末を設置し,ユーザはコンテンツを専用プレーヤ「ウェーブレスラジオ」にダウンロードして利用する。音楽コンテンツは,ディジタル衛星放送を使って販売端末に送信する。ウェーブレスラジオ・コンソーシアムは,ジャパン・デジタル・コンテンツ(東京都港区)と NTT,ディジタル衛星ラジオ放送を運営するハミングバードネットワーク,日本ビクター,ソフトウエア開発のダイナウェアの5社から成る。

 専用プレーヤは,実験当初はノート・パソコンなどを使ってソフトウエアで実現する。第2段階で,32Mバイトまたは64Mバイトのフラッシュ EEPROMを記録媒体にした携帯型プレーヤを開発する。将来的に1 インチ型ハード・ディスク装置の採用も検討している。音楽コンテンツの圧縮方式にはNTTが開発したTwinVQを用いる。

コピーごとに課金する

 特徴は,専用プレーヤ間でコピーするごとに料金を徴収する仕組みを設けたこと。専用プレーヤに支払の機能をもたせることで実現する。ユーザは,今回の実験に利用するための権利である「電子チケット」をあらかじめ購入しておく。ユーザは,この電子チケットと引き換えるかたちで,レコード店の販売端末から暗号化した音楽コンテンツをダウンロードする。コンテンツは携帯型プレーヤが備える復号化鍵で復号化して再生する。

 専用プレーヤ同士で音楽コンテンツをコピーするときは,まずコピーを受け取る側のプレーヤ(受信プレーヤ)に「電子チケット」の残金を確認する。コンテンツの代金が残っていれば,受信側のチケットを切るかたちでコピーさせる。このとき受信側に購入記録(購入したコンテンツのタイトルなど)を残す。コピーしたユーザが次にコンテンツ販売端末に接続したときに,購入記録を販売側の「課金情報管理センター」に送信する。こうしてコンテンツの著作権者などに利用料を還元する仕組み。