PR

 トライオニックス(岩手県花巻市)は,厚さが30μm~40μmと薄い金属Li2次電池を開発した。高速道路の自動料金収受システム(ETC:Electronic Toll Collection System)や入退室カードなどで使用する非接触型ICカードや,物流用の電子タグなどに内蔵する電池として使う。

 平均作動電圧は+2.5V~+2.6V,エネルギ容量は100μAh/cm2。さらに,現在測定中だが,充放電サイクル寿命は1万回(放電深度80%程度),自己放電率は1%/年程度になる見込み。耐熱性は+150℃程度。同社は今後,開発した電池の採用を検討するメーカと協力しながら,電極材料や電解質などの改良を進めて特性の向上と量産性の確立を図り,1年~2年後の実用化をねらう。