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 リオスコーポレーション,アドバネット,フィットは共同で,視野角185°の魚眼レンズで撮影した歪曲動画像を正動画像に変換し,リアルタイムでモニタ画面上に表示する「MovingEye(ムービングアイ)」を開発,1999年9月から発売を開始する。

 1台のカメラで複数の場所を同時に監視でき,撮影した全体の画像のなかからいくつかの個所を切り出して,モニタ画面上に同時に正動画像を表示する。高度道路交通システム(ITS:Intelligent Transport Systems)での通過車両台数の計測,事故・停止車両の検知や,公共施設での防犯監視システムなどに向ける。たとえば道路監視の場合,1台のカメラで8車線の監視が可能という。従来は2台~4台程度のカメラが必要だった。

 システムは100万画素のCCDカメラ,独自開発した魚眼レンズ,撮影した歪曲動画像を正動画像に変換するソフトウエアなどで構成する。魚眼レンズの射影方式は,周縁部の画像がつぶれない立体射影方式(2f・tan(θ/2))を採用。外形寸法は直径68mm×長さ79mmである。歪曲動画像から正動画像への変換速度は最大60フレーム/秒。価格は未定。