日本電動車両協会は自動車走行電子技術協会,神戸市,神戸エコカー,松下通信工業と共同で「ITSによる観光地用EV(Electric Vehicle)レンタカー利用システムの実験」を実施する。実験期間は8月5日~9月5日,10月15日~11月14日で,実験場所は神戸市内と周辺地域。
新エネルギー・産業技術総合開発機構(NEDO)からの受託事業「クリーンエネルギー自動車を用いたITS技術の研究開発」に基づき実施する。環境にやさしくエネルギ効率の高いEVを活用した「複数の観光スポットを巡る小トリップ観光」EVレンタカー・システムにITS技術を付加することで,観光地周遊の利便性を高め,EVを効率的に利用するシステムを開発するのが目的。実験終了後にシステム評価を行ない,今後,他地域で運用される同類のシステムの参考にしてもらう。
実験を通じて,車載機器の開発を進める。車載機器は運行情報提供機能や利用者向けの情報提供機能を備える。車両運行の情報提供機能は,車両の残存充電量などを管理センターへ提供するものである。利用者向けの情報提供機能には,詳細地図が表示できる地域密着のナビゲーション・システム,利用者に便利な観光ルートや充電ステーション情報提供システム,移動体通信機器による管理センタ間との自動送受信機能がある。