台湾のALi(Acer Laboratories Inc.)は(同社の情報はこちら→),IEEE1394用リンク層LSI「M5251」を発売した。OpenHCI(Host Controller Interface)仕様に準拠する。
対応可能な物理層LSIのデータ転送速度は100M,200M,400Mビット/秒である。PCIバス2.2版に準拠したバス・インタフェースを備える。内部回路の電源電圧が+2.5Vと低いことを特徴とする。
ただし消費電力は明らかになっていない。送信用と受信用にそれぞれ8チャネル分のIsochronous転送用バッファを備えるほか,Asynchronousのデータ転送用に,送信と受信のFIFOをそれぞれ4Kバイトずつ内蔵した。0.25μmルールのCMOS製造技術で作る。入出力回路の電源電圧は+3.3V。
128ピン・プラスチックQFPに封止する。現在,サンプル出荷中。2000年4月に量産を始める予定。なお,IEEE1394用LSIは,物理層LSIとリンク層LSIを合わせて第3四半期には5米ドル以下になるとみられている。今回のLSI「M5251」も,こうしたトレンドに見合う価格設定にする(同社)という。