松下電子部品は,Bluetooth用送受信モジュール「BTM」を,2000年4月からサンプル出荷することを明らかにした。Bluetoothインタフェースに必要な,RF回路とベースバンド回路などを集積した。携帯電話機やコードレス電話,携帯型情報端末,パソコンなどへの搭載をねらう。量産出荷は2000年秋頃を予定する。
同社の高密度実装技術「ALIVH」を利用し,表面実装型に仕立てた。寸法は,18×20×2.7mm3と小型である。モジュールを構成する部品は,RFトランシーバLSI,ベースバンドLSI,フラッシュEEPROM,厚膜フィルタ類,コンデンサなど50~100点に上る。ALIVH基板は4層。
ホスト側とのインタフェースにはUARTのみを採用したが,「今後USBを追加する予定」(松下電子部品)。RF回路部の最大データ伝送速度は230kビット/秒。
ベースバンドLSIおよびRFトランシーバLSIの調達先は「現在,日米欧合わせて10社程度と調整中である。今のところ欧州のメーカが有力」(松下電子部品)という。下位レイヤのソフトウエア・スタック(Rink Managerやベースバンド)の供給メーカも調整中という。
サンプル価格は,3万円。このほか,RF回路部のみモジュール化して,携帯電話機への搭載に向けた「BRM」も用意する。BRMの実装面積はBTMの半分程度になるもよう。