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フロリダ沖に浮かぶ波力発電ブイ。中央部分に人工筋肉を搭載した。写真はHYPER DRIVEとSRI Internationalが提供。
フロリダ沖に浮かぶ波力発電ブイ。中央部分に人工筋肉を搭載した。写真はHYPER DRIVEとSRI Internationalが提供。
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黒い部分が円柱状にした人工筋肉。写真はHYPER DRIVEとSRI Internationalが提供。
黒い部分が円柱状にした人工筋肉。写真はHYPER DRIVEとSRI Internationalが提供。
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 人工筋肉(EPAM:electroactive polymer artificial muscle)を使った波力発電装置の実用化を目指す日本のベンチャ企業HYPER DRIVEは,フロリダ沖で実証実験を実施した。同社は,研究機関の米SRI Internationalに委託して開発を進めている(Tech-On!関連記事)

 実験は,8月1~15日の約2週間にわたって米国フロリダ州タンパで実施した。沖合い2kmの海上に,試作した航路標識用のブイを浮かべて,1秒ごとの発電量や波の高さなどのデータを記録した。現在データを解析中で,2007年9月中旬には解析結果が判明する予定である。

 試作したブイには,直径約30cm,高さ約20cmの円柱状にした人工筋肉を四つ搭載した。人工筋肉につなげた重りが波の動きに合わせて上下し,人工筋肉が伸び縮みして発電する仕組みである。現在の合計出力は5Wh程度という。

 今後は解析データを基に,発電量と耐久性の向上を目指す。1年後には,発電量と耐久性を高めたブイを試作して,3カ月間の実証実験を実施する予定である。良好なデータが得られれば,製品化に向けて具体的に動き始める。現在,素材メーカーなど複数の日本企業が関心を持っているという。

 HYPER DRIVEは,波力発電と太陽電池を組み合わせて,互いの欠点を補う発電装置の実現も視野に入れている。天気がいい場合には波が穏やかなために波力発電による発電量は少なくなるが,太陽電池の出力が増える。天気が悪い場合にはその逆になる。

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