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 英国でテレビ網を用いた対話型コンテンツ流通サービス(Interactive TV Service,いゆるデータ放送)が1999年4月1日から始まった。これを手がける英NTL社のGroup MarketingDirector of NTL Digita ServicesのBruce Randall氏に戦略などを聞いた。




――対話型のコンテンツ流通サービスはディジタル・テレビ放送の本命になるのか。

Randall氏 われわれはそう信じている。インターネットを簡単に楽しめる機能をテレビ受像機やセットトップ・ボックス(STB)に付加すれば,こうしたサービスは一気に広がる。パソコンでは力不足だ。実際,英国の家庭におけるパソコンの世帯普及率は約20%に過ぎないし,その半分しかオンライン接続していない。


――どのくらいの普及を見込んでいるのか。

Randall氏 1999年末までに10万台を見込んでいる。しかしこの台数は,われわれが当初提供するインターネット接続用セットトップ・ボックス(STB)に限定した話である。このSTBはデータ伝送速度が56kビット/秒のモデムを組み込んでおり,公衆電話回線を利用する一般的なものだ。

 サービス料金は,STBのレンタル料金を含めて月額15ポンド(1ポンドは約207円)で使い放題に設定した。別途,通信料金が必要だが,このSTBのユーザに限定して特別料金を設定している。つまり,NTLのSTBユーザなら,通常の電話サービスも安くなるというわけだ。われわれはすでに全国規模の通信回線と放送網を保有しているし,インターネット接続サービス事業者でもあるため,こうしたサービスが可能になる。

 次は,ケーブル・モデムを組み込んだ次世代STBの出荷を1999年夏に開始する。同時にディジタル・ケーブル・テレビ放送も始める。このサービスは,英国全世帯の約2%に相当する520万世帯に提供可能だ。

 もちろん,地上波ディジタル・テレビ放送にも対応していく。世帯カバー率は90%を超えるだろう。このときはSTBのような外付けの装置ではなく,テレビ受像機で楽しめるようする。あたかもテレビ番組を見るかのように,インターネット接続を意識することなく,対話型サービスを利用できるようにしなければならない。しかも,テレビのチャネルを変えなければ,対話型サービスが利用できないようではダメだ。テレビ番組と連動した仕組みが夫だろう。


――英国では松下電器産業などが出資するBiB(British Intractive Broadcasting)も同のサービス「Open」を計画している。このサービスとは競合するのか。

Randall氏 強敵だ。しかし,彼らのサービスはディジタル衛星放送を使う。衛星は片方向サービスには優れているが,対話型の機能に乏しい。それにわれわれのサービスはHTMLベースとしているが,BiBはまったくの独自技術を使うと聞いている。コンテンツ供給会社とって,どちらのサービスが魅力的かは言うまでもないだろう。