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 松下電器産業は,現在標準化中のMPEG4で規定されるオブジェクト単位の動画圧縮技術で符号化した動画データを,パソコンで復号化するソフトウエアを開発しデモンストレーションをみせた。

 MPEG4では,画像を構成する複数の要素(たとえば,動きの激しい人物と静止している背景)をレイヤと呼ぶオブジェクトに分け,レイヤごとにデータの送り方や最適な符号化方式を選択することで,データ圧縮率を高めることができる。松下電器は,このオブジェクト符号化方式に対応した符号化ソフトウエアとパソコンで動作する復号化ソフトウエアを開発した。

 今回開発した信号化ソフトウエアを,166MHz動作のPentiumプロセサと32Mバイトの主記憶を搭載するパソコンで実行すると,4レイヤに分割した160×128画素の動画データを,3フレーム/秒で再生できるという。200MHz動作のMMX命令付きPentiumプロセサと96M バイトの主記憶を搭載するパソコンの場合では,6~7フレーム/秒で再生できる。

 デモンストレーションに使った動画データは,レイヤ定義などを人手で行ないながら作成した。ビデオ・カメラなどで撮影した動画データのなかから,自動的にオブジェクトを切り分ける手法が確立していないためである。したがって,たとえばインターネット生中継などのアプリケーションで,リアルタイムのデータ符号化が必要な場合,この技術を適用するのは現在のところ難しい。